架空伝票を計上することは、節税ではありません。

(か)架空伝票を計上することは、節税ではありません。

税務調査時には、架空・水増し計上は、見破られます。

税務調査担当者は、

通常、「外注費・外注加工費」に注意を払います。

「広告宣伝費」も、同様です。

つまり、税金をごまかす方法として、外注費が使われることが多いからです。

外注費は、外部に支払う、様々な支払目的・支払先が混在しています。

ごまかそうとする人は、金額的に目立ちにくいだろうと、不適切なものを紛れ込ませていると考えますが、どうしても、金額が大きくなり、隠しきれません。

また、細かく、会社に分けて支払っても、取引の実態を確認されますので、隠しきれません。

1.架空伝票の手口

　

①　実態のない外注先に外注費を支払う。(架空計上する)

②　取引のある外注先に対し、外注費の水増し計上。

架空計上するひとの、目的は、税金逃れか、裏金が多いです。

2.税務調査の手法

①　取引内容の把握

外注先との取引の実態調査。

取引内容の把握。

・契約書や請求書等を確認。

・決済方法などの確認。

　イ　金融機関から振込み、行っている場合は、振込先金融機関や口座名義等の確認。

　ロ　現金支払は、領収書の有無、印鑑・サインのチェック。

※通帳に、振込名のない、現金引き出しが繰返し行われている通帳は、その時点で、疑われます。

※多額の支払いを、現金で、支払っていると、取引の実態を疑われます。

②　売上げとの対応関係

売上に対する原価として、外注費・外注加工費であるか？を確認されます。

たいていは、ごまかしていると、この説明が出来ないことが多いです。

売上の計上時期や計上金額、と、外注費との関連・バランスをチェックされます。

③　支払先の所在確認

支払先の所在確認。

・地図上での確認。

・登記情報。

・申告状況等で取引を確認。

④　反面調査と銀行調査

・外注先への訪問し、取引の実態調査、関係資料をチェックする、「反面調査」の実施されます。

・外注費への支払状況の確認のため、金融機関等での「銀行調査」を実施されます。

たいてい、すべて、疑念を持たれない、架空計上は、あり得ないと考えます。

架空伝票の計上は、節税では、ありません。