長期平準定期保険。

追悼、3月11日
あれから9年経ちました。
なかなか、復興は長い道のりです。
今は、コロナの感染が人びとの不安を掻き立てます。
ただ、度重なる災害にあいながらも、乗り越えていく、わが国を、今日、誇りに思います。

15ー5 長期平準定期保険。
長期平準定期保険?
聞いたことがないですよね。
期間に定めのある定期保険に含まれ、保険期間が長期です。
この保険は 
① 解約返戻率が高めです。 
② 保険料は損金計上できます。
法人向けの保険です。
長期平準定期保険は、一般的な終身保険との違います。
法人向けの定期保険として比較される逓増(ていぞう)定期保険とも異なります。

①長期平準定期保険の平準はへいじゅんと呼びます。
一度契約をすると、契約終了時まで保険金は、変わりません。
②保険(契約)期間が100歳まであります。
満期返戻金のない掛け捨てです。
保険期間は40歳~100歳までと長期です。
(95歳満期もあり。)
③長期平準定期保険は、100%に近く、または100%以上の解約返戻金を期待する保険です。
解約返戻金は、何年経過しているか、保険金契約額を基準に解約返戻率が決まります。
ピーク期間が他の保険と比べ長いです。
そのため、30~50年以上、長期的な視野で経営を考える場合に向いています。
④低解約返戻金の制度があります。
加入後~20年以内といった短期間での解約時、満期時の7割程度、返戻金をもらえます。
(確認が必要です。)
残存保険期間が10年以上あれば、解約返戻金の一部を前借りする形の貸付制度があります。
〈⑤加入条件。〉
a.保険満了時に被保険者の年齢が70歳を超えていること
b.加入年齢に保険期間満了までの期間の2倍の数字を加えた数字が105を超えること。
〈例〉
Aさん
加入 37歳
解約 70歳
保険期間 33年
33×2倍+40歳=106
成立。

Bさん
加入 40歳
解約 70歳
保険期間 30年
30×2倍+40歳=100
不成立。
Cさん
加入 60歳
解約 70歳
保険期間 10年間
10×2+60歳=80
不成立。
30年以上加入を前提とした商品=つまり、40歳前の会社経営者が対象に、なります。
⑥契約途中で払済処理をして以降の支払をストップすることができます。
この処理(洗い替えと言います)をすると、法人税計算の時に大きな利益が出たとみなされ、結果法人税を多く払う必要が出ますので、注意が必要です。
⑦被保険者が亡くなるか高度障害と認定されない限りは保険金はおりません。 
⑧長期平準定期保険の死亡保険金は平均で2~3億円と非常に高額です。
⑨この保険は、40歳くらいまでの比較的若い経営者・役員のいる企業で、
退職金などの大きな資産を20~30年の長期で着実に貯めたい会社、
解約返戻率のピークと経営者の引退の時期が近い会社です。
貯蓄性と節税を目的とする方に向いている商品と言えます。
ご一考願います。


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