愚の骨頂の節税手法。

(ぐ)愚の骨頂の節税手法を書いてみたいと考えます。
実態がないのに、誰から請求書もらって、決算期に、未払金か未払費用で計上してあります。
このパターンは、良くみます。
簡単ですものね。
やっては、いけません。

下記の例は、実態がありますので、なんとなく罪が軽く感じますが、まったくの架空です。

設備を4台、総額200万円で買ったとします。
でも、これだと全額を買った時の費用で落とすことができません。

そこで、社長が
「お店に頼んで、20万円の機械10台買った様に書き変えてもらおう」
と考えたとします。
ただし、経理上は10台の機械を買った様に処理しても、現実には、機械は会社に4台しかないわけですから、
まずいです。
調べられたら、すぐにわかります。

ところで、よく昔、粉飾決算書の見破りかたと言う本を読みました。
架空取引の実態を記載します
「架空取引」は取引の実態がないのに、取引を行ったように見せかけの会計処理です。
例えば、
売上の水増し(過大)計上、
架空契約・支払い(空支払い)、
脱税・粉飾決算などを目的とする、不正取引です。
架空取引には当事者の間で売買を往復させる循環取引や取引の間に第三者を介入させる取引があります。
「循環取引」
下記の例を参照。
〈例1〉
     A社
   商品  ③買い戻し
  ↓    ↑
①B社に販売→②C社に転売。
※取引自体に問題なし。
しかし、東芝が半完成品を外部に売却し、加工されたものを買い戻した取引が粉飾決済と見なされたケースがあり、
内容により、通常の取引として見なされないケースもあります。
〈例2〉
A社が業績を粉飾。
 ↓販売   ↑転売
B社 →   C社
A社は資金不足に陥らないように、新たに、資金を調達する必要があります。
いずれは破綻に陥ります。

1.架空取引の目的。
①信用度向上。
業績が好調と思わせる。
②粉飾決算。
金融機関融資、上場企業は株価操作を目的として、売上や利益を粉飾決算を行います。
③融通手形。
架空取引の支払手形を受け取り、手形を割引き、現金化します。
④利益圧縮。
法人税額を下げるため、架空の経費を計上、利益を減らす行為です。

2.架空取引に用いられる手法
①売掛金を架空計上する
②融通手形を振り出す
③売上を立て、実際製品は保管。
④契約はあるが、実態がない。
⑤同じ製品を繰り返し取引。
架空取引の予防は、まず、強固な社内体制を築きあげるところからはじめましす
不正は、必ずバレます。
変な、架空取引は、やめましょう。




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