(じ)会計上の自動化とは?

(じ)会計上の自動化とは?
自動化とは?
自計化をする最大の目的は、「会計処理したデータを経営に活かす」ということです。
つまり、状況的には、ある程度事業が波に乗って経営者や経理担当者に余裕が出てきて、事業をさらに伸ばす際の経営方針を練るための材料が必要になったとき、自計化を導入するかを検討するべきだろうと考えます。
それ以外顧客では、不要です。

特に事業をはじめて間もないスタートアップの会社の経営者は、本業に集中して取り組んだほうが良いです。
この状態では、資金繰りや節税対策など、より専門的で高度な提案を行ってもらえるような体制づくりの方が大切です。
決算書類等の分析、経営指導・助言など、税理士からの良い提案を受けることも必要です。

自計化を導入することのメリットは十分大きいですが、会社の状況によっては、ほとんどの会社は、丸投げのほうが、事業が成功することもあります。

さて、自動化とは、
通常、自計化とは、自社で経営処理に必要となるデータを会計ソフトなどに入力し、運用していくことを指します。
現在の経理処理の手順は、
①手書きの伝票、帳簿など必要な資料を税理士に渡す。
②預かった資料を基に、税理士が手入力で記帳業務、仕訳入力などの経理事務を行う。
③税理士が、入力したデータを基に試算表を出力し、顧問先へ返却するのが一般的です。
自計化とは
一方で自計化とは、上で示した②の部分を、自社で行うことを言います。
つまり、領収書や請求書などの伝票の整理から記帳業務、仕訳入力といった経理事務まで全て自社で行うことを指します。
自計化後の流れ。
自社で領収書や請求書を整理し、会計ソフトに直接入力する。
入力したデータを税理士に送り、それを税理士がチェックし、必要に応じて訂正を行う。
訂正したデータをもとに試算表を出力し返却する。
このように自計化することによって、税理士の業務工数が減るので、記帳代行手数料を削減することが可能になります。
“今の経営状況”を把握できる
コンピュータを使ってスピーディーに表計算や分析ができるため、現在の経営状態や業績をタイムリーに把握することができます。
従来の方法ですと、税理士から試算表が送られてくるのが2,3ヶ月後になるなど、タイムラグが生じてしまうことが多々ありました。このことによって、銀行融資を受けたいと考えているときに、直近の試算表を準備できないなどの不都合がありましたが、自計化をすることによってこのような課題を解決することが可能になるとしていますが、実情は、入力が遅れて、このようには、ならない客先が多いです。

資金繰りや経営方針の決定がしやすくなる
例えば「今月新しい設備を導入しようと考えているが、資金繰りは大丈夫だろうか」などと考えたとき、今の経営状況を正確に把握できているので、
更に、先々の業績や経営状況を見立てやすくなり、経営方針の変更に伴う判断や対策が見えやすくなるとしていますが、日繰り表作成が確かな方法です。
経理状況の把握・整理がしやすくなる
自社で経理処理を行っているため、心当たりのない取引や入出金がある場合、それを見つけやすくなり、原因を探ることができます。

デメリットは、
自社の経理の負担が増えてしまう、
当然、自社で会計ソフトに打ち込む工数がかかるので、経理の負担が増えてしまいます。慣れてしまえば1週間に2、3時間もかからない作業で済むのですが、自計化のノウハウがなかったり、会計ソフトの使い方が分からなかったりすると予想以上に時間や手間がかかってしまい、経理に大きな負担がかかります。

専門的な知識の習得に時間を要してしまう
経理業務を行う上で、ある程度の知識は習得しなければなりません。
普段数字を扱っていない人がやろうとすると、負担が増え、本業に集中できなくなってしまうという可能性が考えられます。

また、
自計化に向けて、会計ソフトを導入する上で、パソコンと会計ソフトを購入しなければなりません。

私は、2次曲線を画いて伸びている会社以外は、お勧めしません。


0コメント

  • 1000 / 1000

bluefish